ミンタカ郊外(広場)〜サギとの対話


演説会場へ。
まずゲルドブレイムがネロの素晴らしさを語ります。
  ゲルドブレイム「聞け!アルファルドの民よ!今日こうして我々が他国からの侵略に怯えず暮らしていけるのも、全て!
            軍務官ネロ殿の尽力の賜物である事を忘れてはならない。皆が危険に晒された時、
            誰がその盾となるのか!?誰がその剣となるのか!?言うまでもない、軍務官ネロ殿である!そして
            なにより!ネロ殿は精霊憑きである。教養ある帝国の民ならば知っているであろう。精霊とは、
            選ばれし者だけに宿り、そして宿った者に叡知と力を授ける事を!世界の命運を左右する者、それこそが
            精霊憑き、そうネロ殿なのだ!私は自信を持って推薦する。次期皇帝としてネロ殿を!!元老院の皆様、
            そして全てのアルファルドの民よ、判断を誤らないで頂きたい!これからのアルファルドを守り、そして
            更に発展させるのはネロ殿をおいて他にない事を!」
続きクソシャナトの演説。
  シャナト「軍務官ネロ殿の功績、尊敬と感謝の念を持って拝聴させて頂きました。ですが元老院の皆様。
        よく思い出してみてください。近年アルファルドだけでなく、各大陸に出現し、人々を脅かす黒色の怪物の事を。
        あの怪物から我々を守ってきたのは、果たして軍務官殿だったでしょうか?あの怪物をこの世から葬り去ったのは
        軍務官殿だったでしょうか?そうではありません。それらは全てバアルハイト殿が開発したマキナによってでした。
        既に今までバアルハイト殿は多くのマキナを我々に提供し、生活の充実を図ってこられた。しかし、そのマキナも
        今やただ便利なだけの道具ではないのです。我々を守る最高の盾であり、そしてまた敵を攻める為の最大の
        武器となったのです。精霊、こころの翼、魔法・・・、世の中には不確かなものが横行しています。それらが一体
        どれだけ我々を助けてくれた事でしょう?そんなものは全く必要無い!!今こそこころの翼を捨て、マキナを
        手にする時なのです!連れて来い!」
帝国兵に引き摺られるようにして1人の人物が連れてこられます。
ってあれ・・・!?ジーナ・・・!!?
  サギ「か、母さん!?」
  シャナト「皆さん、ご覧下さい!悲しい事に世の中にはまだこころの翼に依存する者がいる!」
  帝国兵「そら!翼を出せ!!」
  ジーナ「ああッ・・・!!」
  シャナト「このマキナの時代に!こんなものを持っていてなんになる!?不要なものは捨てるべきなのです!そしてマキナを
        取るのです!さあ!その不届きな女の翼を取り去ってしまえ!」
ジーナのこころの翼を引き千切ろうとしている・・・!!マズすぎるよ!止めなくちゃ!!
その時ミリィが衝撃的な一言を・・・!
  ミリィ「これじゃ話が違う!父様!やめさせて!」
ええっ!!?ミリィの父親がバアルハイト・・・!?いきなりすぎる展開なんですけど・・・!ただのスパイじゃなくて、血縁者だったなんて・・・!
  ギロ「父様だと!?何の事だ?ミリィアルデ?」
  サギ「どいてくれ、ミリィ。」
  ミリィ「待って、私が話す!落ち着いて、サギ!」
  サギ「どいてくれッ!あのひとは僕の母さんなんだぞッ!!」
  ミリィ「判ってる、判ってるわ、サギ。だから―――キャッ・・・!!」
ミリィを突き飛ばし、刀を具現化し飛び掛るサギ。
  サギ「お前ら・・・、何してるんだ!?お前らみんなどけよ!母さんからその手を離せよ!!」
  シャナト「やれ!」
  ジーナ「ああッ・・・!!サギ!いやっ・・・ああああああっ!!」
ああ・・・!ジーナの翼がむしり取られ・・・ッ!!な、なんて酷い事を・・・!!許さない!バアルハイト軍!!
怒り狂ったサギは、ジーナを捕らえていた兵士を切り捨てつつ
  サギ「貴ィ様等ああああ!!」
  シャナト「どうしました?サギ君。あなたの母上はそこですよ。さあ、よくご覧なさい。そしてもっと怒るのです!もっと昂ぶるのです!」
  サギ「シャァァナトォォォ!!うおおおぉぉぉ!!」
あ!?ちょっと待って・・・!サギがあの黒い霧に包まれて・・・!もしかしてサギも!?
  シャナト「そう、もっと!!」
  サギ「ぐッああああ!ううぐぐがあああああッ!!」
あ・・・、あの怪物に変身し・・・!?
うそ・・・、どうしよう。まさかサギがマルペルシュロの遺児だったなんて・・・!!!
マキナに攻撃を喰らい、ここで意識が過去の世界へ。
  ティスタ「マーノ!ぼんやりするな!気を抜いたらすぐにやられるぞ!!」
  サギ「僕は・・・撃たれて・・・、そうか・・・古代に・・・飛ばされたのか・・・。」
  ピエーデ「何してるの!マーノ!相手の動きを良く見なさい!」
  ペッツ「どうした?もうへばったのか?マーノ。刀を持つ手に力が入ってないぞ!両手でしっかり握るんだ!でないと死ぬぞ!」
  サギ「うわああああ!!」
クヤムの民に囲まれ絶体絶命も、半ばヤケクソ気味に相手を斬り殺していきます。
5人の周りには息絶えたクヤムの民の屍が。
  サギ「はあッッ、はッッ・・・。」
  ティスタ「これで・・・全部か・・・。」
  ペッツ「ワイズマンは!?ワイズマンは殺ったのか!?」
  ピエーデ「ちょっと待ってよ・・・。何、これ・・・。私達がやったの?ウソ!ウソよ!!」
  ポルコ「うわーーん、わーーん!」
  ペッツ「おい、なんだ!あいつら!なにか来るぞ!」
突然現れた不気味な人物達。土の民、だろうか。例の3種の神器を用いて私達を封印しにかかってきます。
その時に4兄弟のフルネームを言うのだが、
  魔導師「ティスタ=トウ=アセ・・・、呪われし者よ・・・。大地と空と海の為にその命、貰い受けん!」
  ティスタ「ぐッ・・・、ク、クィス・・・。」
・・・はい!?「トウ」ってエンド・マグナスの「トウ」の事!!?
そして土の民に召喚され、出現した生物に体を貫かれティスタが殺されます。
その生物、ギロそっくりなマキナウィルなんですよ・・・!も、もしかしてギロは・・・。
この魔導師の声もギロのだ・・・。え?どうなってんの!?
魔導師は続けます。
  魔導師「ペッツ=ソ・ク=ラドラ・・・、呪われし者よ・・・。その命、貰い受けん!」
  ペッツ「がッ・・・、はッ・・・!!」
  魔導師「ピエーデ=キョウ=モナルナ・・・、呪われし者よ・・・。その命、貰い受けん!」
  ピエーデ「ああッ・・・、みんな・・・!!」
  魔導師「ポルコ=ドウ=ノルコ・・・、呪われし者よ・・・。その命、貰い受けん!」
  ポルコ「ひッ・・・!!」
みんなエンド・マグナスの名前が付いてる!って事はサギも・・・!?
  魔導師「マルペルシュロよ・・・。同じ大地に生ける者として・・・。これ以上の荒廃を見過ごす訳にはいかない・・・。」
  サギ「うあっ!ぐううあああ!」


  魔導師「マーノ=シュ=アサコ。呪われし者よ・・・。その命、貰い受けん!」


  サギ「なんだ!?今なんて言ったんだ!?アサコ!?なんだって!?」
え・・・!!?わ、私!?何で・・・!??
  サギ「ギロ!?」
混乱の最中、あの生物・・・、なんとギロが現れ、戦闘に。
1000年前のギロ、それはもう強くて強くて・・・!3回ゲームオーバーしました。回復をこまめに行わないと瞬殺されますよ、本当。
通常攻撃も痛いけど、必殺技が凶悪だのなんのって!これHP満タンでも当たり所悪かったら一発で死ぬって。
レベルもそうだけど、マグナスのセットにも気を使わないと。運も左右しますな。なんてキツい戦いなんだ、体力的にも、精神的にも・・・。
こっちにもギロはいるものの本人は混乱していたに違いないだろうな・・・。きっと自分の存在が何なのか、大体はここで判ったんだろうし。
  サギ「ぐふッ・・・!!ぐ・・・ギ・・・ギロォオオオ!!」
最後はやられてしまい、サギもギロに体を貫かれ・・・。ここで現代に。



どこかに捕らえられているサギの姿が。良かった・・・、生きてたんだ・・・。
ここからサギと私(精霊)との対話です。
聞こえる?サギ!
  サギ「ここは・・・。」
サギ!大丈夫?
  サギ「アサコ・・・。無事だったんだね。大丈夫。・・・なんとか平気みたい。」
私よりも自分の心配をしてよ!サギも無事で本当に良かったよ・・・!それより、・・・覚えてる?
  サギ「うん、はっきりとね。アサコはどうなの?」
私も、覚えてるよ・・・。
  サギ「神の時代・・・、最後にアサコの名前が呼ばれた・・・。つまりあれは・・・、あの世界での僕はアサコだったんだね?
      君は精霊じゃなかったんだ。アサコ、君は――――」
うん、私は、マルペルシュロ。
  サギ「そう・・・。マルペルシュロ、千年前、反乱を起こし、敗れ、バラバラにされ封印された神。それがアサコ、
      君だったんだよ・・・。その封印されなかったかけらの一つが僕に宿った・・・。」
私って精霊じゃなかったんだ・・・。私自身が「神々の嗣子」だったんだ・・・。
  サギ「だから・・・、マルペルシュロの遺児が倒された時、アサコ、君の過去の記憶が僕に流れてきた・・・。そして、
      バインさんやセルシカさんがそうだったように――――僕も暴走した・・・。母さんを引き金にして・・・。はは・・・。
      自分の事、ずっと精霊憑きだと思ってた・・・。・・・でも、違ってたんだね。」
・・・ごめんなさい、サギ。私の記憶があやふやだったばかりに・・・。
  サギ「違うんだ!・・・違うんだよ。僕、はじめて君を感じた時、友達が出来たって思って嬉しかった。でも嬉しいと同時に
      ずっと不安だったんだ。仲良くしなくちゃって。うまくやっていかなきゃって。だって、僕のこころにずっと一緒に
      住んでるんだからね。でも、アサコは何も教えてくれなかったろ?誰よりも近くにいたのがアサコなのに、何も
      判らなかったから!だからずっと不安だったんだ!精霊憑きは選ばれし者!?世界の命運を左右するだって?
      冗談じゃないよ!なんだか判らない意識が突然こころに住みだして・・・。こんな事、誰も判っちゃくれない!
      誰も信じてくれない!どうして僕はみんなと違うんだろうって思ってた。いっそ、アサコなんていなくなればいいのにって。
      ・・・でも、今は違う。だってアサコの事がやっと判ったから。精霊だろうとマルペルシュロだろうと、そんなの
      どっちだって良かったんだ!!」
サギ・・・、私、これからどうすればいいのかな・・・?私達、これからどうするの?
  サギ「あの暴走以来、僕の中でアサコが大きくなってきているのが判る・・・。きっと、マルペルシュロとしての君が、
      僕を呑みこもうとしてるんだ。このままだと、君のこころに僕が取り込まれる・・・。」
どうすればいいの?解決する方法ってあるの?
  サギ「選ばなくちゃいけない。アサコが僕のこころに憑くのか、僕がアサコに憑くのか。大事な事だよ。よく考えて決めて
      欲しい。どんな結果になっても、僕は後悔しないから。どうする?アサコ。」
どうもこうも私の意見は元から1つ!サギにこれからも憑いていくよ!
  サギ「アサコ!僕と一緒にまた旅をしてくれるの!?」
うん!一緒に行こうよ、サギ!演説前にも言ったじゃないか!またサギのこころに憑かせてもらうから!
  サギ「凄い・・・!!感じるよ・・・アサコ!こころが軽くなる・・・。ちからが・・・涌いてくる・・・!凄いよ!これがアサコの力!?」
再びサギのこころに憑いた私の力によって、拘束具をいとも簡単に外し、晴れて自由の身に!
  サギ「有難う、アサコ・・・。改めてよろしく!」
こちらこそよろしく!サギ〜〜〜っ!!!本当にごめん・・・!裏切っていたのは私だったのに・・・!!
あっ、ギロとミリィがこっちに来るよ!
  ミリィ「サギ!!」
  ギロ「無事だったか!」
  サギ「ミリィ、ギロ!二人とも無事だったんだね!」
  ギロ「サギ・・・、無事でよかった・・・。よく無事でいてくれた。」
ギロにとって、サギは本当に大切な人なんだね。きっとこの時のギロは泣いていたに違いない。
  サギ「ギロ!母さんは?母さんは無事なの!?」
  ミリィ「安心して、おばさまは無事よ。あの時サギが・・・、サギが遺児に呑みこまれて、千年前に飛ばされて、そして神々の
      戦いの後、私とギロは広場に戻ったの。サギは倒れこむところだった。その際に、おばさまを連れてミンタカから
      逃げたのよ。今はハッサレーで休んでる。チックとワッチョが交代で看てくれているわ。」
  サギ「そっか・・・。良かった・・・。母さん、無事だったんだ。」
  ギロ「アサコは?アサコは無事でおるか?」
  サギ「無事だよ。ここにいる。」
  ギロ「・・・そうか、良かった・・・。」
うはあぁぁぁぁぁ〜〜〜〜ッッvvvvvぎ、ギロに心配されちゃったよおお〜〜〜〜vvvvvしかも「良かった・・・」と安堵のセリフ付き・・・!!至福の時・・・vvvvv
私は何度もギロに萌え殺されたが、実際に殺されているんだよね。そう考えると複雑だが・・・。
まあギロに殺されるなら本望です。
  ミリィ「ねえ・・・サギ。私、あなたに話さなければならない事があるの。」
  サギ「判ってるよ。」
  ミリィ「覚えてるの?」
  サギ「あの時は夢中だったからね。でも、ちゃんと聞こえてたよ。バアルハイトの事・・・、父様って呼んでたね。」
  ミリィ「ええ・・・。お願い、説明させて!今の私は――――」
  サギ「判ってる。ずっと一緒に旅してきたんだ。ミリィの事、信用してる。」
  ミリィ「サギ・・・。」
  サギ「話して楽になるなら、聞かせてもらう。でも、それはここを出た後だ。いつまでもここにいたら、また帝国の奴らが
      来ちゃうからね?」
  ミリィ「うん!」
特にいざこざも無く合流できました。
ここがどこだか判らないけど、さっさと脱出して逃げ出さないと・・・。
でも、サギが生きてくれていて本当に良かった。今まで遺児に変わってしまった人達は戻ってこなかったから・・・。
しかし本当に怒涛の展開で、終始動悸が収まりませんでしたよ。
前作の裏切りにも驚かされたが、今回はそれを上回る展開。まさか自分自身がマルペルシュロの遺児だったなんて・・・。凄いショック受けたよ。精霊じゃなくて、嗣子だなんて。
ジーナの容体も気になります・・・。こころの翼を千切られてしまった人はどうなるんだろう?アヌエヌエの兵士も引き千切られて、こころを折られてしまってたし。
ギロとミリィの正体も少しずつ解明されていくんでしょうね。
一気にクライマックスへ突入か・・・?


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